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「人間は考える葦である」といったフランスの哲人、パスカルも歯痛には苦労していたようです。

激しい歯痛に悩まされて眠れない夜を過ごしたパスカルは、歯の痛みから気をそらすために数学の難問に挑戦し、ついに積分学の先駆者といわれるようになったとのこと。

江戸時代、入れ歯師とよばれる入れ歯作りの専門職が存在しました。

都市化がすすみ、武士や裕福な町人が増えた江戸を中心に、優秀な入れ歯師たちがしのぎを削るようになりました。

なかでも「名人」と呼ばれる職人の名は今でいうガイドブック「江戸独買物案内」にも紹介され、現代に伝わるほどです。

また、江戸以外の地域で活躍した名人も少なくありません。その代表ともいうべきは備前(岡山)出身の浮田幸吉です。

彼はもともと自分で翼をつくり日本で初めて空を飛んだ男として有名になりました。そのおかげで「世間を騒がせた罪」を受けて備前を追放されます。その後移り住んだ先の駿河(静岡)で始めたのが入れ歯師の仕事。

この時名乗ったのが「備前屋備考斎」という名前。器用さが功を奏し、たちまち人気の職人として認められた彼、顧客には清水の次郎長一派もいたとか。

静岡に人たちは昭和の初め頃まで歯医者に行くことを「備考斎へ行く」と言い習わしていたというエピソードからも、その繁盛ぶりがうかがえます。

参考文献:松風歯科クラブ ha.ha.ha 

英国博物館に展示されているエジプトのミイラの中から、歯を削って金を埋め込む処置をしたミイラが見つかっています。

治療目的なのか、儀式的に行われていたのかはわかりませんが、硬いエナメル質を削って、金を埋め込むという非常に高度な技術が紀元前1000年ころには存在していたということです。
現在の歯科治療のルーツはこのあたりにあるのかもしれません。

また、古代エジプトのミイラの中には、自分の抜けてしまった歯を針金で縛り付けて固定する、いわば義歯の原型のようなものも発見されています。

歯磨剤も、古代エジプトのパピルスの中に、粉歯みがきや、練歯みがきの処方があります。粉歯みがきは緑青、緑粘土、乳香など、練り歯みがきはこの他に蜜、ひうち石末などを加えています。

昔の哲学者や文学者も歯痛には悩まされたようです。

ノーベル文学賞を受賞したトーマス・マンは、著書『ブッデンブローク家の人々』の中で、マンガの本で気をまぎらわそうとしたり、ステッキの握りの冷たい銀を頬に押し当てて我慢をしたりして「キリを揉みこまれるような、焼けるような激痛」と闘いました。
トーマス・マンは『魔の山』でも『ヴェニスに死す』でも虫歯で悩む人物を登場させています。
これらは、やはりトーマス・マン自身が歯痛に悩まされていたのではないかと想像したくなります。

「人間は考える葦である」の言葉で有名なパスカルは、歯の痛みに耐えかねて、気をそらすために数学の難問に挑戦しました。

シェークスピアは『から騒ぎ』の中で「血や肉でできている人間だ。どんなに神々のような筆つきで論文を書いて、運命や不幸をあざけっていた哲学者だって、歯の痛みを平気で耐えちゃいなかった。」と言っています。


江戸時代の中ごろには入れ歯はもう普及していたといわれています。

江戸の文化人本居宣長は総入れ歯を入れており彼の著書「紀州日記」のなかで、
「昨日津の入れ歯師参り、入れ歯いたし申候。殊の外よろしき細工なるものにして、・・・口中心持わろくもなき物に御座候。・・・」
と記しています。かなり適合のよい入れ歯が作られていたことがわかります。
入れ歯を作る職人は入れ歯師と呼ばれていたようです。

杉田玄白も総入れ歯を入れていたようです。
彼の随筆 「耄耋獨語」(ぼうてつどくご) のなかで、
「入歯を作り、用いし事ありしに、物食うため、物言いのためには、少し良きように覚えたれども、下地を黄楊(つげ)の木にて作り、余程大いなる物ゆえ、いかように上手に作られても馴れぬうちは、いとうるさし。・・・」
食べる時やしゃべる時にはまあまあ使えるが、慣れないうちは違和感があることを記しています。

昔も今も入れ歯に対する思いは人それぞれであることがわかります。

爪楊枝には、黒文字、卯木楊枝、平楊枝、端が両方ともとがっている丸い楊枝、三角楊枝、こけし型楊枝など楊枝にはいろいろな種類があります。

昔から楊枝に使われる木には薬効のあるものが多く「薬木」としても使われてきました。昔の人々の生活の智恵から生まれてきたといえるかもしれません。

日本は木材に恵まれているので喬木、潅木を利用したものが多いようです。


楊枝は使い捨てというイメージがありますが、ヨーロッパでは自分専用の楊枝を昔から持っていたそうです。金、銀、銅、象牙、べっこう、など耐久性のあるものが用いられました。狩猟民族であるヨーロッパ人は歯にはさまったかたい肉の筋を取らなければならず、それには丈夫な楊枝が必要だったわけです。

今話題の虫歯予防のキシリトールは白樺の木から抽出するわけですが、白樺にはこのほかに、クレゾール、クレオソート、グアヤコールなどが含まれていますのでこの白樺を使った爪楊枝が現代では最高といわれています。


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